2020年度 大阪府訪問看護ネットワーク事業 機能強化支援セミナー個別指導報告会 実施報告書

日時:令和3年2月14日(日)13:00~16:30

場所:大阪府立大学 I-Siteなんば C2、C3 / 対面・Zoom併用(hybrid)

2020年度の個別指導を受講した管理者による取り組みと成果発表をする報告会を開催した。

本年は、新型コロナ感染症の渦中ということもあり、感染症対策として対面とZoomを併用した同期型とし開催した。申込み者はI-siteなんばでの対面参加が5名、Zoom参加が22名の合計27名。実際の参加者は対面参加が4名、Zoom参加が15名であり、欠席者は8名であった。また、参加者のうち、本年度個別指導受講生は1名であった。

報告会の内容としては、大阪学院大学の経営・経済の専門家である山本教授による『信頼される訪問看護ステーション経営実現のために』と、大阪府立大学大学院経済学研究科の上野山准教授による『管理者も看護師も元気にするマネジメント観と行動』についての講義。その後『機能強化への取り組みの実際』について本年度個別指導を受講した2施設の経営者と管理者を含む合計3名より活動報告がなされた。講義と実践報告の後に質疑応答・情報交換会を行った。

報告会後のアンケート結果(回答者14名)より、参加者の年齢は50歳代が6名、40歳代が4名、30歳代が4名であった。職位は管理者・所長9名、事務員2名、経営者1名、PT1名、ケアマネジャー1名であった。臨床経験年数は未経験2名、6年が1名、11~15年が4名、16~20年が3名、21~30年が4名、訪問看護経験年数は未経験2名、1~5年が4名、6から10年が3名、11~15年が3名、16~20年が2名であった。

報告会の内容について、理解度は「理解できた」、実践への有用性は「実践に役に立つ」、難易度は「ちょうどよい」との回答が最も多かった。自由記述では、「バランススコアカードを作ってみたいと思う」や「みなさんの実践の内容が聞けると励みになる」などがあった。満足度も「満足できた」8名、「ほぼ満足できた」3名と高評価であった。

今年度は対面参加とZOOM参加を併用した同期型での開催となったが、報告会の最後に設けた「質疑応答・情報交換会」では、会場司会者を中心に対面参加、ZOOM参加に関係なく活発な意見交換を行う事が出来た。例年の事ではあるが、発表を聞いていた個別指導未受講者からは「何から手に付けて良いのか分からない状況」と自施設の経営に関する悩みが聞かれ、管理者は皆同様の悩みを持ちながら日々奮闘していることが共有された。経営だけでなく人材育成までに視点を広げた個別指導の重要性が伝わり、次年度の参加に繋がる有意義な意見交換となった。

               

 中村先生より、セミナー概要説明         山本先生のZoom配信による講義

 

 上野山先生の講義                       個別指導経験者よる成果発表

 

                対面参加者とZoom参加者の両者を交えた質疑応答と情報交換

 

                         個別指導経験者よる成果発表

個別指導報告会チラシ