2021度 大阪府訪問看護ネットワーク事業 機能強化支援セミナー 実施報告 

2021年度の機能強化支援セミナーは、訪問看護ステーション事業所等の機能強化を支援することを目的にして、「経営の基盤を見直そう。ステーション管理者の様々なお悩みにお答えします!」をキャッチコピーとして、案内チラシを作成し、大阪府内の訪問看護ステーション約1500か所に送付し参加者を募集した。

申込み人数は、10名であった。参加者の年齢は60歳代が1名40歳代5名、50歳代3名、30歳代が1名であった。

本年は、新型コロナ感染症の渦中のため、感染症対策を十分にとり、Webを活用して開催した。第1回目セミナーは講義ビデオを2021年7月13日から24日の12日間、オンデマンドWeb配信した。講義の内容は、経営学の専門家として山本浩二教授から「バランスト・スコアカードを活用したサービス価値向上のマネジメント」と上野山達也教授から「訪問看護ステーションの組織と人的資源のマネジメント」についてであった。

第1回目セミナー後のアンケート(回収数2名)では、回答者が少ないが両講義ともに「理解度」、「実践に役立つ」、「満足度」が高かった。また、Web配信については、「空き時間に受講でき、自身のスケジュール管理が容易であった」と、Web配信ならではの利点も評価された。

第2回機能強化支援セミナーのワークショップは、2021年7月25日(日)に、大阪府立大学のI-Siteなんばにて対面とZoomを併用したハイブリッド型で開催した。参加者は、申込み者10名中、3名がI-siteなんばでの対面で、5名がZoomでの参加であった。事業所内の急な対応などで2名が欠席となった。

セミナーは、山本教授と上野山教授から第1回セミナーの講義の復習を行い、ワークショップの課題を「バランスト・スコアカードを用いた戦略目標を設定しサービスの戦略計画、経営・管理の課題の抽出」として、参加者ごとにファシリテーターの専門相談員が付いて個人ワークを行った。最後に全体で、講師や専門相談員とディスカッションを行ない、今後の課題を確認した。

第2回セミナー後のアンケート(回収数8名)では、セミナーの満足度について高評価を得ており、「実際に役立つ」(5名)、「理解できた」(5名)との意見が多かった。対面参加者、Zoom参加者の両者において効果的にワークショップを開催できた。

アンケートから、事業所の課題が具体的に示され、研修内容については、BSCや人材マネジメントを活用していくことについて意見が述べられていた。また、オンライン形式でのセミナーの開催については、各参加者のネット環境に頼る部分もあり、一部に配慮する点は見受けられたが、おおむね問題なく利用することができていた。

セミナー終了後には、2名が個別指導を希望し、昨年度の受講者からの希望が1名あり、3名が個別指導を受けることになった。

2021年度 機能強化支援セミナーチラシ(表面)

2021年度 機能強化支援セミナーチラシ(裏面)

 

↓感染症対策に対応した受付の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

↓山本先生の講義

↓ワークショップの光景 個別にアドバイス