平成29年度 大阪府訪問看護ネットワーク事業 機能強化支援セミナー 実施報告

平成29年度から大阪府の事業補助を受け、訪問看護ステーション事業所等の機能強化を支援するため、初年度である今年はセミナーを7月22日と8月19日の2日間にわたり実施した。

 

平成29年7月22日(第1回)の参加者は18名で、年齢は40歳代7名、50歳代11名であった。臨床経験年数は21~30年が最も多く6名、うち訪問看護経験年数は1~5年が6名と最も多かった。1年未満も2名であった。

受講動機は、「経営安定のために管理者としてすべきことを学びたい」や「事業分析を具体的に行う方法を知りたい」、「機能強化型ステーションにしたいと思っているから」、「課題に対して何かヒントがあれば」などがあった。

第1回の研修内容は、本学の経営・経済の専門家からバランスト・スコアカードを活用したサービス価値向上のマネジメントや人的資源のマネジメントについての講義と、機能強化型訪問看護ステーションの経営の実際についての現場からの報告であった。研修後のアンケートでは、実践に役立つと研修の満足も高かった。

 

平成29年8月19日(第2回)の参加者は16名であった。研修内容は、バランスト・スコアカードを用いた戦略目標を設定しサービスの戦略計画、経営・管理の課題の抽出であり、前回の講義を基にグループワークを行った。研修後のアンケートでは、実際に役立つが、少し難易度が高いとの意見もあった。

 

セミナー終了後の個別指導への参加希望は5名であった。

今年度のセミナーでは、初年度ということもあり人数は少なかったが、看護師として学んでいない経営について課題を抱えている、悩んでいる事業所が多く、今回のセミナーが役立ったと考えられる。今後は、さらに充実すべくピアサポートなどの機会も検討していきたい。