平成29年度 大阪府訪問看護ネットワーク事業 機能強化支援セミナーシンポジウム実施報告

平成29年度 機能強化支援セミナー(7月・8月の2回)後に個別指導を受けた事業所の成果報告会として、シンポジウムを開催した。

参加者は39名で、年齢は50歳代が最も多く16名、次いで40歳代14名、30歳代3名、60歳代1名であった。臨床経験年数は21~30年が最も多く16名、うち訪問看護経験年数は1~5年が12名と最も多かった。1年未満はいなかった。職位は管理者・所長24名以外は、訪問看護師4名、事務職員3名などであった。今年度のセミナー受講者5名、未受講者28名であった。

シンポジウムの内容は、本学の経営・経済の専門家から経営のあるべき姿や管理者のマネジメント観と行動についての講義と、個別指導を受けた事業所の現場からの報告であった。

研修後のアンケートでは、内容の難易度について少し高いとの回答が最も多いも、理解できた、実践に役に立つ、との回答が最も多かった。自由記述では、「管理者がシンボルであること、訪問看護を社会貢献として視ることなど、視野が広がり、元気をいただけました」などがあった。満足度も満足できた14名、ほぼ満足できた15名であり、次年度のセミナー実施に是非参加したい14名、参加したい13名であった。

今後の課題として、バランスト・スコアカードを個別指導で作り上げていったが、日々の業務の中で一人で作成するのが困難であることが考えられた。今後は、個別指導の対象者数を増やすとともに、グループで作り上げる機会も検討していきたい。