2019年度 大阪府訪問看護ネットワーク事業 機能強化支援セミナー個別指導報告会 実施報告書

日時:令和2年2月23日(日)13:00~16:30

場所:大阪府立大学 I-Siteなんば C2、C3

2019年度の個別指導を受講した管理者による取り組みと成果発表をする報告会を開催した。

一般参加者は15名で、事前申し込み19名、欠席5名、当日参加1名であった。参加者の内個別指導受講生は3名であった。スタッフ参加者5名、講師2名。

報告会の内容は、大阪学院大学の経営・経済の専門家である山本教授による『信頼される訪問看護ステーション経営実現のために』と、大阪府立大学大学院経済学研究科の上野山准教授による『管理者も看護師も元気にするマネジメント観と行動』についての講義があった。その後『機能強化への取り組みの実際』について個別指導受講者2名より活動報告がなされた。なお、報告予定者1名が体調不良による欠席のため、個別指導担当の専門相談員湯又氏より代理報告がなされた。講義と実践報告の後に質疑応答・情報交換会を行った。

セミナー後のアンケート(回答者11名)の結果から、参加者の年齢は50歳代が6名、40歳代が4名、30歳代が1名であった。職位は管理者・所長8名、訪問看護師2名、次長1名であった。臨床経験年数は20年~29年が5名、30年以上が5名、訪問看護経験年数は1~4年が5名、7年以上が6名であった。今年度のセミナー受講者3名、未受講者8名であった。内容について、理解度は「理解できた」、実践への有用性は「実践に役に立つ」、難易度は「ちょうどよい」との回答が最も多かった。自由記述では、「バランススコアカードを作ってみたいと思う」や「みなさんの実践の内容が聞けると励みになる」などがあった。満足度も「満足できた」8名、「ほぼ満足できた」3名と高評価であった。

昨年度に引き続き今年度も3名の個別指導受講者から実際の訪問看護ステーションの経営改善の取り組みについて、具体的に報告いただいた。中には個別指導受講開始後より、ステーションの利用者数が伸びたとの報告もあり、SWOT分析やBSC、VEなどを用いた個別指導を受けることが、日頃悩んでいることの整理となり、新たな気づきや経営改善につながったと考えられる。報告会の最後に設けた「質疑応答・情報交換会」では、個別指導未受講者から自施設の経営に関する悩みが聞かれ、管理者は皆同様の悩みを持ちながら日々奮闘していることが共有された。経営だけでなく人材育成までに視点を広げた個別指導の重要性が再認識された。

20200223報告会チラシ